1521年3月6日に、世界一周航海中のポルトガルの探検家マゼランが、グアムに初めて上陸したのが、ここウマタック村。約4メートルの石碑は、1926年に建設されたものです。
グアムに西洋文化をもたらしたポルトガルの航海者「マゼラン」は、モルッカ諸島への西回り航路開拓をスペイン王・カルロス1世に熱望し1519年9月20日、5隻の大型船に265名を乗せスペインを出港しました。その後、西の海へと抜ける道「マゼラン海峡」を発見し漂流を続け、食糧補給の機会を得られず飢えに苦しんだマゼランは、1521年有人の島を発見します。
物々交換をおこない食料の恩恵を受けますが、マゼラン一行の小型ボートを持ち出した島人の行為に怒ったマゼランは焼き討ちをかけ、ここをラドロネス諸島(泥棒諸島)と名づけました。これが現在のグアムになります。
グアムに西洋文化をもたらし発展のキッカケにもなったマゼラン一行の上陸でしたが、平和な島を西洋世界に引きずり込んだと表現される場面もあります。当時のグアム島ではチャモロ先住民が長い間、魚業や農耕など自給生活の穏やかな生活を送っていました。マゼラン一行が上陸したウマタック村はその後、フィリピンとメキシコを結ぶ貿易の中継地として発展していきます。
村にはマゼラン上陸記念碑が建っており、発見日でもある3月6日に毎年記念祭が行われています。
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